第3回 本別中心部を彩った旧農協会館④農協理容室 組合員から存続署名も

開店当初の農協食堂内(営業前の静かな店内で、先代の黒津正治さんが仕込み作業をしている様子)
店主の土蔵啓一さん

土蔵啓一さんは、妻のとし子さんとともに旧農協会館1階で、昭和47年10月から約53年間にわたり理容室を営んできましたが、新事務所への移転に伴い、惜しまれつつ閉店されました。組合員をはじめ、多くの町民から存続を願う書名が集まるなど、地域に親しまれた床屋さんでした。

啓一さんによると、最盛期には町内に同業者が20店以上あり、パートさんを含め4人体制で営業していた時は、1日で最大30人ものお客さんの髪を切っていたそうです。「とにかく忙しかった。昼休みを取る時間もなく、昼飯を食べられなかった。」と、当時を笑顔で振り返ります。

一方で、人口減少が進むにつれてお客さんが減っていくのは寂しかったと振り返り、「これからは妻とゆっくりしたい」と第二の人生を楽しんでいます。