国内で流通するアマニオイルの約9割は、カナダなど海外産が占めています。アマニオイルに含まれるオメガ3脂肪酸(DHA、EPA、αーリノレン酸)は、機能性食材として女性やシニア層を中心に注目されており、希少な国産アマニオイルへの関心が高まりつつあります。
国内の主な産地は、石狩管内の当別町や士別市など、いずれも北海道勢です。その一角に加わろうとしているのが、本別町です。十勝ブランドとして亜麻の価値向上を目指し、2024年7月に生産者や民間企業の代表らが農業生産法人を設立しました。押帯地区の富川範己さんが代表取締役に就任し、勇足地区の山下健司さんが工場長を務めています。
富川さんはJA本別町の協力を得ながら、亜麻の量産化に取り組んでいます。今季の作付面積は前年より約30%増の2ヘクタールで2トン以上の収穫を目指しています。

亜麻の付加価値商品第1弾として登場したのが、(一社)帯広物産協会などと共同開発した「十勝農家の和風たまねぎドレッシング(亜麻仁油入り)」。8月末時点で累計出荷本数は8千本を超え、来季からは通年で1万本の出荷を目指しています。町内での販売先は道の駅ステラ★ほんべつ、セイコーマート本別北店、本別町観光物産センターです。その他、十勝管内の道の駅や帯広駅構内の「とかち物産センター」、音更町のスーパー「ハピオ」を中心に、札幌市内のお土産店や一部郵便局、新千歳空港国内線ターミナルなどへと販路を広げています。
来季からはJAの施設「新町ふれあいセンター」を活用し、亜麻の搾油設備を本格稼働させる予定です。これにより、亜麻の生産から加工、販売までを一元化する体制が整います。
富川さんは「本別になじみのある亜麻を十勝ブランドとして育て、再び輸作作物として取り入れてもらい、本別農家の収益作物なるよう力を入れていきたい」と語り、夢を膨らませています。
